デービッド・アインホーン

 

アインホーン:投資ファンドの始め方

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Greenlight CapitalのDavid Einhorn氏が、ファンド業界は参入障壁が低く激しい競合が続いているとコメントした。
20年前の起業時を回想し、今はもっと新規参入が容易になったと老人ぽいことを話している。


誰かがあなたに数億円の資金をくれたり、あなたに資金調達する術があるなら、同じことができる。
最初の2-3億円のめどさえつけば、いつでもやれる。
そのやり方で競争できる。

アインホーン氏はOxford Unionでの質疑応答で、ファンド業界への新規参入についての質問に答えた。
同氏によれば投資ファンドへの参入にはさまざまなやり方があるという。
5人の産業アナリスト、CFO、3人のアシスタント、弁護士、プログラマー、数人のトレーダー、・・・
こうした大所帯での船出になると、ファンドをローンチする前から10-40人もの人員が必要になる。
大人数を食わせなければならないから、多額の運用手数料が必要だ。
そのためにはある程度の規模の預かり資産を集めなければならない。
こうした陣容での参入ならば参入障壁は小さくない。
ここでの主たる参入障壁とはどれだけの金額を集められるかである。

しかし、グリーンライトのスタートはまったく違った。
わずか12平米の部屋にアインホーン氏とパートナーの2人。
一つのAOLのメール・アカウントを共用し、ファックスは暖房の上に置いてあったという。


こうしたやり方なら極めて少額の運用資産でも始めることができる。
たいした費用もかからず、食わせなければいけない従業員もいないからだ。
数億円の運用資産さえ集まればファンドを立ち上げることができる。
次はより本質的な課題が待っている。

「あなたが差別化された戦略を有しうまく実践できるなら、顧客基盤を築き、成功物語となるような成功を収めることができるだろう。
それは、私が20年前そうだったように、今すぐにでもやれることだ。」

アインホーン氏は20年前と比べ今の方が参入しやすい要因も多いと指摘する。

「規制などの変更があったのは事実だが、一方で関係する産業、つまり資本調達も発展した。
支援してくれる大銀行が見つかれば、50-100の潜在顧客を紹介してくれ、あなたの物語を語って当初の資本を調達できる。」

ファンド業の要所は金集めだ。
まったく実績のない者にお金を預ける人などいない。
たとえ実績があっても、投資家は金の預け先を慎重に吟味する。
アインホーン氏が起業した時、まだ投資家を紹介してくれるゲート・キーパーという機能自体が発達していなかった。
ようやく3-4人の投資家から少額の資金を預かることができたのだという。

「初めの投資家の1人が半年後に私たちの仕事を誉めてくれ、友人15人を紹介してくれたので、全員と面会できた。
こうした口コミがあったからこそ、私たちの会社はうまくいったんだ。」


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