デービッド・アインホーン

 

アインホーン:年に数回の意見の相違

Greenlight CapitalのDavid Einhorn氏が、投資にあたっての重要な心得を語っている。
グリーンライト成功の最大のカギはクリティカル・シンキングにあったのだという。


私の仕事は投資だ。
誰かが株を買えば、他の人が売っていることになる。
これはディベートのようなものなんだ。

アインホーン氏はオックスフォード大学出身者が母体となっているディベートの会Oxford Unionでのインタビューで語った。
買う方は上がると思っている。
売る方は下がると思っている。
議論を進め、主張の中身を吟味し、いずれかの結論を採用していくのが投資だ。

アインホーン氏は、グリーンライト成功の理由を尋ねられると「クリティカル・シンキング(批判的思考)のスキル」と答えている。

「それは、状況を見て、それが何か、見せられているもののうちどれが不必要かを理解する能力だ。
意味のあることならその意味を理解する。
意味をなさないなら、疑ったり異議を唱えたり異なる見方で見直したりして、しばしば反対の結論に達することになる。」


投資活動における意見の不一致は常に起こるものではないとアインホーン氏は言う。
多くのことは単純な真実であったりコンセンサスであったりすることが多いからだ。
しかし、年にほんの数回、他の市場参加者との間で重大な意見の相違に出くわすことがあるという。

「おそらく年に数回、他の人たちすべてとの間で特定の状況に対する考え方で重大な意見の相違があって、それに気づき、それが重要だと理解できればいい。
私たちは、長い時間の中で少数の大型投資を行うことができた。
私たちが成功してきた理由は、投資を行う時に私たちと反対側の人たちとの間で、本当に重要な意見の相違があったからなんだ。」

重要な意見の相違があって、検討の結果、市場の大多数が間違った意見を持っていると確信した時に、大きく逆張りをするのがアインホーン氏のスタイルだ。

投資にあたっては誰しも自分なりのストーリーを思い描いているはずだ。
しかし、その投資には必ず反対の売買を行う人がいる。
その真逆の行動をとる人たちの意見まで総点検すべきとアインホーン氏は言っているのだ。

投資には勇気が要る。
それだけに、自分の背中を押してくれるものを探すことに専念してしまうことも多い。
ここで止まってしまえば、並みの投資家から抜きんでることはできないのであろう。


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