デービッド・アインホーン

 

アインホーン:まだ何も解決していない

Greenlight CapitalのDavid Einhorn氏は、リーマン危機後の世界が根本的な問題解決を進めてきていないと語った。
危機をもたらした原因はほとんどが正面から解決されることなく残っているという。


金融危機での明らかな問題を見直すと、私たちは何も解決していない。

アインホーン氏が危機感を滲ませたとBloombergが伝えている。
リーマン危機・欧州金融危機が深刻化した時、各国政府は本質的な解決より先に問題を抱えた金融機関を救済(ベイル・アウト)する道を選んだ。
危機対応としてはやむをえないものだったかもしれないが、その後本質的な解決策がフォローされただろうか。
それをアインホーン氏は疑っている。

「私たちは掃除できるだけ絨毯の下を掃除し、次から次へと掃除する絨毯を変えている。」

アインホーン氏は「Too big to fail.」や格付会社の少なさの問題は手つかずと指摘する。
一方、デリバティブやストラクチャード・クレジット市場では(解決には至っていないものの)前進も見られるという。


2007年、アインホーン氏はリーマン・ブラザーズが流動性の低い不動産関連金融商品を大量に保有し、しかも不適切な会計処理を行っているとして、同社株を大量にショートした。
2008年、リーマンは電話会議でアインホーン氏に内容を説明するが、アインホーン氏がその説明で納得しなかったため、株価は下落で反応した。
その4か月後、リーマンが破綻、リーマン危機が顕在化していく。
リーマン危機を予想し決壊させた立役者の一人であり、バリュー投資を操るヘッジ・ファンド・マネージャーである。

「私たちの目標は、広く大幅に誤解されているものを探し出すことだ。」

しかし、そのバリュー投資(ショート側)も最近のすべてが上げる投資環境では不遇の時代を送っている。
バリュー投資が今は機能せず「逆が機能するようだ」と話す。
アインホーン氏は最近も同様の観察を述べ、こうした投資環境を1999年(ITバブル前夜)に喩えている。


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