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ハワード・マークス わからなくても好機であり儲かる:ハワード・マークス
2020年3月21日

オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏が、ブレない投資哲学でコロナ・ショックへの見通しを語っている。


私にはわからないし、みんなが信用する推測を述べたいとも思わない。

マークス氏が中国国営CGTNから相場の先行きを尋ねられて答えた。
同氏は画一的な予想をしない。
投資の世界が確率現象だと思っている。
その中でマークス氏が話したのは、月曜日にS&P 500の高値からの下げが30%に達したこと、大きな市場下落が50-60%であることだ。

私は(2月の史上最)高値が『ばかげた高値』だったとは思わない。・・・
それが示唆するのは、今半分まで来たということだ。
今回は大きな下げで、さらに下げる可能性もあるが、損害の大半は済んだと想像している。

まだ半分下げるかもしれない、下げないかもしれない。
確率からいえば、損害の半分以上は済んだということになるのだろう。

米政府が1兆ドル近い刺激策を打ち出していることについて尋ねられると、マークス氏は、社会が概して財政問題に無関心になったと指摘した。
好景気の中で財政政策が打たれ、今危機の中で財政出動がなされている。
マークス氏は、危機の中での財政政策を当然のこととしているが、それに財政悪化という副産物があることも忘れていない。
その一方で、問題の顕在化の時期も予見できないと話す。

「過剰な財政赤字、過剰な債務というものが存在すると信じているが、私を含めて誰もいつそれに達するかは予見できない。」

マークス氏は、短期的に米経済の減速は避けられないと指摘する。
その上で、短期と長期で起こることを整理している。

  • 短期: 経済悪化、人的被害。
    ほとんどの人の想定は、コロナウィルスの問題が「3-6か月で終わると想定」している。
  • 長期: 危機が3-6か月で終わるなら、アニマル・スピリットに駆り立てられ、経済が勢いよく回復する可能性がある。
    もちろん、その成否も予見はできない。

こうした可能性の下で、マークス氏は現状を投資の好機だと考えている。
「悪いバランスシートを持つ良い企業への投資」に33年従事してきた中で、危機はチャンスであったとし、実際に成功してきたと話し、現在の想定を2つ挙げた。

レバレッジが過剰かつ苦しんでいる良い企業のディストレスト債務を買う好機だと思う。
経済が最終的には回復すると想定しており、それは正しいと思う。
また、儲かることを想定している。


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