わかっているかい?:マーク・ファーバー

著名投資家マーク・ファーバー氏が、慎重ながらもお家芸である終末論を語っている。
悲観側に強いバイアスを有する同氏だが、その発言の中には重要な観点も多く含まれている。


次の景気後退期には紙幣増刷が予想されるが、それで資産価格が上昇するかどうかは、私にも誰にもわからない。
でも、いくつかの資産クラスでは価格を上昇させるかもしれない。

ファーバー氏がGoldSeekのインタビューで話した。
上げる可能性がある資産クラスとしてドル建て貴金属価格を挙げた。

ファーバー氏は金融政策が行きすぎ、その効果が低減していくと疑っている。
いずれインフレや金利が上昇を始める可能性があると見ている。

「確かなのは市場が操作されているということ。
世界には12兆ドルにのぼるマイナス利回りの債券が存在する。
これは極めて異例の状況だ。」

確かにマイナス利回りの債券がこれほど存在するのは異様だ。
ゼロ利回りになったところで債券投資の本来的意義は消滅する。
マイナス利回りとなるまで買われるのは、たとえば、現金保管の保管料の代わりにマイナス利回りを支払うという動機だろう。


紙幣増発によって通貨が嫌われ、マネーがリスク資産に向かう。
資産価格が上がりすぎて、投資家がリスク・オフに走れば、マネーは結局、現金に戻ってくる。
大量に発行された現金をみんな大量保管できないから、マイナス利回りになるほど債券が買われている。
なんとも皮肉な構図だ。

ファーバー氏は、現在の構図が悪い形で終わりを迎えるとし、米ドルではなく、貴金属ブーム、現金への逃避が起こると予想した。
さらに、笑いながら暗号通貨も添えている。

「株式や債券が永遠に上昇すると仮定するなら、それはとても極めて危険な仮定だ。」

ある意味当たり前のことを付け加えた。
そういわせるほど、最近の米国株・米国債は上げたのである。

ポートフォリオ管理についてアドバイスを求められると、ファーバー氏は分散投資が重要と認めつつ、深刻な現状を説明した。

みんな株式、債券・現金、不動産、金、おそらく少々の暗号資産を保有すべきだ。
課題は幅広い資産デフレだ。・・・
すべてのものが下落しうるんだ。
わかっているかい?


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