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より大きな調整がやってくる:モルガン・スタンレー
2021年10月26日

モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏は、米市場の調整が9月で終わらず、さらに大きな調整がやってくると予想している。


S&P 500は少し行きすぎだろう。
サイクル中期の遷移では、市場はクォリティ株に引き寄せられ、私たちもそうしたポジションをとっている。

ウィルソン氏がBloombergで、米国株市場が「サイクル中期の遷移」の過程にあるとの持論を繰り返した。
同氏はこれまで、弱気相場こそ予想しないものの、コンセンサスより深い調整を予想してきた。
これが「サイクル中期の遷移」の経験則という。

現実に、S&P 500は世界で最も高いクォリティの指数だ。
だから、これが遅れている。

世界的に見て、米市場が高クォリティだから米国株が買われ、それが来るべき米市場の調整を遅らせているとの説明であり、言い訳であるらしい。
つまり、米市場自体の調整はまだ終わっていないとの含意だ。

ウィルソン氏は「サイクル中期の遷移」が終わる時、指数レベルで大きな調整があるという。

「それがサイクル中期の遷移の終わり方なんだ。
市場で最もクォリティの高い部分が調整して終わるものなんだ。・・・
私は現時点では指数には集中せず、インデックスとは逆に市場内で儲けるために市場の内部に集中している。」

「サイクル中期の遷移」ではクォリティが買われ、世界におけるクォリティである米国株が買われ、「遷移」が終わる時にクォリティが売られ、指数ベースでも大きく調整するということだろうか。

ウィルソン氏は、以前から喩えとして用いてきた「火と氷のナラティブ」の話を持ち出した。

  • 火のシナリオ: 経済回復時の通例として金融引き締めに向かう。
    「通常、PERが20%ほと低下する。
    企業収益がそのいくらかを打ち消し、通常約10%の調整が起こる。」
    これが9月の調整。
  • 氷のシナリオ: 来年の企業収益がコンセンサスに届かない。
    さらに3-4か月かかる。

ウィルソン氏は、市場がさらに調整するとの見方を継続している。

これから1月までに数字が下がるとの考えをまだ信じている。
だから、氷のシナリオはまだ存在し、実現に時間がかかっているだけだと考えている。


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