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やっぱり現金はゴミだ:レイ・ダリオ
2020年4月9日

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏が「現金はゴミ」説を堅持している。


債券保有者の疑問はどんどん大きくなるだろう。
莫大な貨幣増刷が行われ、彼らはマイナスの実質・名目金利を受け取っている。
保有する債務資産が富の良い保管場所であるかどうか、疑問を募らせていくだろう。

ダリオ氏がRedditで、一般からの質問に答えた。
ドル、ユーロ、円など主要準備通貨(特にドル)の現金・債券が今後保有を敬遠されるようになるとの予想だ。
これら通貨ではリフレ政策が継続されており、債券利回りがインフレを下回る金融抑圧の状況におかれている。
金利がつかない現金もまたインフレで価値を侵食される。

ダリオ氏は1月金融メディアで「現金はゴミだ」と連呼し、市場を驚かせた。
同氏のいうパラダイム・シフトによりインフレ的な停滞が続き、ドル等の価値が低下するとの予想だった。
しかし、その後のコロナ・ショックで、経済状況は逆に振れた。
インフレ的ではなくデフレ的な停滞に見舞われたのだ。
冒頭の質問は、SNSユーザーがダリオ氏に、まだ「現金はゴミ」と考えるのかと尋ねたものだった。

ダリオ氏は、現状がデフレ的であることを認めつつ、次の展開があると匂わす。

「ウィルス感染によってマイナス影響が利益やバランスシートに及ぶと、資産価値は低下し、現金が相対的に魅力的に見えるようになった。
しかし、中央銀行は何をやったか?
さらに貨幣を生み出し債務を買い金利を押し下げた。」

確かにいったんはデフレ的な方向に振れた。
しかし、それによりさらにインフレを生む要因は積み増されたのだ。

ダリオ氏のシナリオは揺るがない。

どの資産が保有するのに安全かを考える時、現金について考える時、他の資産のように価値が変動するものではないが、財・サービス・他の金融資産と比べてマイナスのリターンというコストがあることに注意すべきだ。
そのコストは年合計数%になる。
だから、私はまだ現金は他の選択肢と比べゴミだと思っている。
特に、リフレ期に価値を維持するか増大させるもの(例えば、いくらかの金やいくらかの株式)に比べてだ。


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