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まだ米市場は下降トレンド:モハメド・エラリアン

アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏の1日朝の発言: 市場はまだ下げると予想し、踏むべきプロセスを説いている。


私はまだ下降トレンドだと思っていたし、今もそう思っている。
実際、ほとんどの人は不確実性をまだ織り込んでいない。

エラリアン氏がCNBCで、米市場のさらなる下落を予想した。
市場はまだ悪い材料を十分に織り込んでいないとして、主な悪材料を3つ挙げた:

  • ショックの期間と厳しさ
  • 政策によっていつまで企業の手にお金が配られるか
  • 経済の再始動は容易でなく、危機後の経済がどうなるか

エラリアン氏は、これら材料が十分織り込まれるまで、市場は下げる可能性があると話している。
同氏は、コロナ・ショックが、世界経済を停止に追い込んだという点で前代未聞の経験だったと話す。
それだけに、市場がその影響を正しく認識し価格に織り込むまで時間がかかるのだという。

エラリアン氏は、現在がまだ買いのタイミングではないと言い切る。
また、誰も底を予見することはできないと言う。
どうしても投資家が買いたいならとの条件で、ドル・コスト法のような買い方を奨めている。

現金があるなら5回に分け、市場を平均しながら買うことだ。
・・・本当にこのタイミングで買いたいなら、1/5を今月、1/5を来月というように買えばいい。
あまり洗練されたやり方ではないが、誰にも市場の先行きはわからない。

エラリアン氏は、市場が予想するコロナ・ショック収束のタイミングが早すぎると感じている。
結果、価格も楽観的な前提の下での価格になっているという。

エラリアン氏の《5回に分けて毎月》という推奨は面白い。
うがった見方をすれば、同氏が想定する底が5か月程度のうちに来るとも受け取れる。
仮にそうだとすれば、エラリアン氏の予感(本人は予想していないと言っている)もコンセンサスよりはるかに長いという話ではないのだろう。

エラリアン氏は、先行きの局面の時期を予想し、前提を設けるべきではないと話す。
投資家には3つのプロセスを踏むよう奨めている。

  • 山あり谷ありの展開を乗り切る回復力を備えること。
  • 各局面の到来を知るための指標をもつこと。
  • 動き出す時の俊敏さ。

エラリアン氏は、こうしたプロセスを踏めば難局も乗り切れると話す。
そして、乗り切った先にはより良い市場が待っていると予想する。
ただし、それはコロナ・ショック前の相似形で良くなるというわけではない。
銘柄ごとに浮き沈みが予想される。
エラリアン氏は、沈む銘柄の特徴を3つ挙げる:

  • 十分な現金を持たない
  • キャッシュフローがマイナス
  • 債務が多い

こうした銘柄は大きく下げるから、過去の価格だけを見れば安く見えるかもしれない。
しかし、破綻の危険も大きい。
何らかの救済もありうるが、その場合、既存の株主・債権者は相応の譲歩を迫られるだろう。

質の低い企業、それがハイイールド債・・・株式であろうと、関わろうとするなら、とても注意すべきだ。


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