投資

まだ株式、バリュー株へローテーション進む:ジェレミー・シーゲル
2022年1月2日

特段の変更点はないが、ジェレミー・シーゲル教授の昨年末のメディア出演での発言について要点を列挙しておこう。


インフレ的な環境ではどこに投資すればよいか。
株式は実物資産であり、私は実物資産を保有したい。
現金は持ちたくない。

シーゲル教授がCNBCで、従前からの《株押し》を継続した。
理由は単純。
実質ベースの期待リターンによる消去法だ。
足元のインフレが6%台となれば、現金(・債券)を敬遠するのも理解できる。
いかに価格にフロアがあるといっても、年6%⁺のペースでインフレに食われるのはきつい。

ただし、株式についても、かねてから「テーパートレマー」と呼んで予想してきた調整は起こりうるという。
それでも《永遠のブル》は基本的にブルだ。

悪い株式市場になるとは考えていない。
間違いなく年前半はそうだ。
FRBが自分たちの考えていたよりはるかに速く(引き締めを)進めると言い出したらきつくなる。
2022年後半になろう。

シーゲル教授は、今サイクルもFRB金融政策が強気相場と景気を挫くことになると予想しているようだ。
それでも2022年はまだ株価上昇の年になると話している。

その他の指摘点:

  • FRBと財政当局はインフレへの対処で大きく遅れている。
  • 2022年末に短期金利が2%超となっても驚かない。
  • 債券は「株式市場の短期の変動に対するヘッジのための資産」になっており、金利が上昇しない一因。
  • 物価連動債利回りはマイナスで、投資すれば損をする。
  • プラスの実質利回りを得られるのは不動産の一部と株式。

シーゲル教授は、金利が上昇しにくい要因を挙げつつも、それでも金利が上昇すると予想している。
金利上昇局面では、足元で利益・配当・キャッシュフローのない高値銘柄は敬遠されるとし、NASDAQは上昇しにくくなると話した。
あらためて株式市場全体の上昇とバリュー株有利を予想している。

人々がプラスの税引後実質リターンを取ろうとシフトする中で、まだ株式市場へのローテーションが起こるだろう。
また、過去2年間異常なパフォーマンスを上げたグロース株からバリュー株へのローテーションが起こる可能性が高い。


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