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まだ株を売っていない:ジム・ロジャーズ
2021年8月8日

ジム・ロジャーズ氏が、いつものようにマーケット・タイミングの才のなさを嘆きつつ、果敢にも市場のピークアウトについて予想している。


どこの市場も天井破りの上昇で、こんなことはかつてなかった。
世界中の中央銀行が貨幣を増発している。
私はマーケット・タイミングは上手ではないが、今後数か月のうちに終わると確信している。

ロジャーズ氏がインドThe Economic Timesで、強気相場の終わりが近いと予想している。
予想しているのは、強気相場の終わりであり、必ずしも本格的な弱気相場入りの時期ではないことに注意したい。
弱気相場入りについて、同氏は、金利上昇にともない起こると述べている。

債券は明らかなバブルで、世界の歴史、有史以降こんなに高いことはなかった。
金利は上昇し、各国中央銀行は抑制に全力を尽くすだろう。
しかし、すでに始まりつつあるが、いつか市場がNoと言う時が来る。」

ロジャーズ氏は、債務が世界で大きく拡大したとし、これがインフレ、そして金利上昇を引き起こすと予想する。
過去がそうであったように、中央銀行はいつか金利へのコントロールを失うだろうという。
その時、従来から警告してきた「人生最悪の株式の弱気相場」になるのだという。

注意したいのは、そこに至るまでまだ時間・出来事があると予想されている点だ。
ロジャーズ氏は、こうした市場の綻びが「注目されていない限界的な市場から始ま」り、最後に(リーマン・ブラザーズ破綻など)注目される出来事によってみんなに知られるようになるという。
そして、注目度の低い綻びが今始まりつつあるという。
ただし、早合点は禁物だ。
ロジャーズ氏は、まだ株を売っていないと明かしている。

世界中にはまだバブルになっていない多くの株式が存在するからだ。
私は、すべてが最終的にバブルになると予想している。

ロジャーズ氏の描くシナリオは、注意深く投資対象を選びつつ、まだしばらく強気相場の恩恵を受け取ろうということのようだ。
そして、ババを引かないうちにバスから飛び降りようとしている。
強気相場が全面的に終わる時期として「今年中か2022年」と語っている。
これが冒頭の引用の「今後数か月のうち」に対応するようだ。
そしてその後「恐ろしい弱気相場」になるという。

ロジャーズ氏は、投資できる分野として、従来どおりコモディティを挙げる。
現在最も安い資産クラスはコモディティだとし、コモディティや農産品のETFを買ってきたと明かしている。


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