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まだインフレは顕在化していない:ジェレミー・シーゲル

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、一部で挙がりつつある早期のテーパリング観測についてコメントした。


何も市場についての見方を変えるべき理由がない。

シーゲル教授がウォートン・ビジネス・ラジオで、バイデン政権下で予想される増税が市場に与える影響についてコメントした。
キャピタルゲイン課税についてはまだ内容がほとんど見えておらず噂の段階。
法人増税にしても政権からの提案こそあれ、議会がどこまで同意するか見通せない状況だ。
まだ確たる材料が出ていないという話だろう。

市場の一部に、インフレや金利の上昇が早く起こり、これまでの想定より早くテイパリングが始まるとの見方・懸念が出始めていることについて、シーゲル教授は背景は理解するものの、まだ懐疑的なスタンスを匂わせている。

40年の強気相場は一晩で死んだりしない。
史上最長の強気相場であり、みんなが短期的ヘッジのためにこれら債券を買う理由もある。
低インフレでは、それらを一晩であきらめることはない。
でも、利回りの着実な上昇は年の残りも継続するだろう。

早期テーパリングが心配される背景には、ワクチン接種の進展が経済再始動を急速に見通しやすくしている点がある。
シーゲル教授は接種が特に順調に進んでいるイスラエルを例に、症例・志望者ともにすでに通常のインフルエンザよりリスクが低くなっていると紹介した。
こうした進展が(早い遅いはあっても)米国はじめ世界の国々でも起こると期待される。
それでもまだ教授が早期のインフレ・金利上昇やテイパリング開始に懐疑的なのは、インフレがまだ統計として顕在化していないためだ。
シーゲル教授は、それを確かめたいという。

4-5月の数字を見るまでは、多くの事例証拠を目の当たりにするだろう。
FRBや市場はその事例証拠が実際に統計に表れる物的証拠になるのを待っているだろう。
私はそうなると考えているが、結果はもう少し待たないといけない。

シーゲル教授は最近、米長期金利について今年2.0%超え、来年に3.0-3.5%と予想している。
こうしたペースの利回り上昇なら、株価がひどく悪影響を受けることはないと考えている。
金融引き締めとなれば株価が大きく影響を受けることを認めているが、それまでにはまだ長い時間があるとの考えだ。


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