投資

まだアップサイドがある:ラリー・フィンク
2020年10月15日

資産運用の世界最大手ブラックロックのローレンス・D・フィンクCEOが、世界のリテイル投資家の動向を説明し、リスク資産にはまだアップサイドがあると示唆している。


リテイル投資家の市場参加が史上最高の金額水準にある。
CNBCはロビンフッドやデイトレーダーについて報じているが、全面的に平均的投資家が投資を進めている。

フィンク氏がCNBCで、自社の預かり資産が急増している背景を説明した。
同氏によれば、リテイル投資家全般に投資意欲が旺盛になっているという。

パンデミックが将来不安を生み出し、今起こっている1つの反応が米国における貯蓄率上昇、長期投資の割合上昇になっている。
だから、全面的、米国だけでなくアジアや欧州でも全面的にリテイル投資家からの記録的な資金流入がある。

フィンク氏は、リテイル投資家の投資増が世界的な現象であるとし、背景にはコロナ・ショックによる将来不安の高まりによる貯蓄率上昇があると説明した。
不安だから使わないで貯めておこうというわけだ。
同氏が「全面的」と繰り返すのは、現在の状況が局所的・バブル的なものではないと主張したいためだろう。

株式市場の3月の底値からの急速な回復過程では、ロビンフッド(小口売買のプラットフォーム)やデイトレーダーの存在がメディアでクローズアップされた。
確かにこれら存在は市場の熱狂を示すものだったろうが、その一方で小口の投資家、長くポジションを取らないトレーダーがどれほど相場全体に影響を及ぼすかには疑問もある。
それでもメディアがこれらを盛んに取り上げたのは、過去のバブルを連想させやすかったからだろう。
定義にもよるが、現在はバブルなのだろう。
しかし、仮にバブルだと認めたとしても、それは投資家の採るべき行動を一義には決定しない。
それこそが今回のバブルの難しいところでもある。

フィンク氏は、現状の市場環境について、従前どおり、あまり心配していない。

「FRBは低金利を長期間続けると明言している。
今月か1月かは別として、何らかの財政刺激策が講じられると信じている。
欧州も再び追加の財政刺激策に集中し、ECBもとても積極的だ。」

フィンク氏が心配しない理由は欧米の財政・金融政策である。

同氏は、米国株が底を打った3月下旬、リスク・テイクを増やすべき時と宣言している。
足元の環境にとらわれすぎず、将来を見据えれば、途方もないチャンスがあるはずと話していた。

フィンク氏は、超低金利の中で投資家がリスク資産を増やさざるをえなくなると示唆している。

金利がこれほど低い中、投資家は長期的ニーズを満たすためどこに投資すべきか、ポートフォリオをどう方向付けるかに集中している。
私たちは、平均的投資家の投資がまだ過小で、今後数か月おそらく数年にわたって投資を増やすものと確信している。
だから、たとえコロナウィルス感染率が上昇しても、まだアップサイドがあると信じている。


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