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ウォール街 まさにドットコムバブルと似た状態:ヘンリー・ブロジェット
2021年3月1日

Business Insiderなどオンライン・メディアを傘下に持つInsider社の CEOヘンリー・ブロジェット氏が、現在の市場の状況が1990年終わりからのドットコム・バブルに似ていると指摘した。


1990年代・過去20年、投機の話題・ギリギリの話が出る中で質問を受けてきた。
『これは1990年代と似ているか?』と。
今までは『いや、いや、いや、あの頃は桁が違うことが起こっていた』と答えてきた。
今なら、現在がまさに1990年代終わりに似ていると言う。

ブロジェット氏がCNBCで、現在がドットコム・バブルの頃に似ていると語った。

ブロジェット氏はまさにバブルを体現したような人物だ。
ドットコム・バブルではメリル・リンチの人気アナリストとしてバブルを煽る側に身を置いた。
その後、業務上の詐欺で訴追され、罰金と証券業界からの追放の憂き目にあっている。
株式バブルの表も裏も知り尽くした人物なのだ。

たくさんのおかしな投機、それを抑えようとし保守性・注意を促すことに反対する投機家の熱意・怒りは、まさに1990年代と同じだ。
私はこれがいつ終わるのかわからない。・・・
でも、数年したら、私たちは現在が歴史上大きな投機的時期の1つだったと振り返ることになるだろう。

ブロジェット氏は、他の識者と同じように、いつバブルが終わるかは予見できないという。
同氏自身が他の人に尋ねてきたというが、誰も確たる答を持っていなかったという。
ただし、ブロジェット氏は数年後に振り返ることを想定しているのだから、数年のうちに終わると考えているのだろう。

ドットコム・バブルの虚像と現実を目の当たりにしたブロジェット氏は、経済の現実について興味深い指摘をしている。

「1つ思い出しておくべき重要な点は、1990年代終わり、みんな、もちろん私も『インターネットが世界を変える。巨大な驚くようなビジネスを生み出す。多くの伝統的なビジネスを破壊する。』と言っていた。
これらすべてのことが実現した。
実際、ほとんどの最も熱意を持っていた人々が1990年代終わりに考えていたよりはるかに進行した。」

程度はどうあれ、確かにインターネットは社会や産業を大きく変えた。
ここで問題になるのは、この事実をもってバブルを肯定しようとする人が少なくないことだ。
しかし、ブロジェット氏は、投資における厳しい現実を指摘する。

それでも2000-02年、ほとんどのテック株が完全に壊滅した。
だから、私はみんなに歴史を見直すように説いている。
たとえ基本的なトレンドを深く正しく理解していても、株式投資においては少なくとも一時的に抹殺されてしまう。

ブレジェット氏は、現在、バブルを正当化しようとする、今回は違うとする、もっともな理屈が多く語られている点についてもコメントしている。
1990年代にも、インターネット革命を初めとして、多くの理屈が語られたが、それでもバブルは崩壊した。
足下でいえば、現在一部にしか極端に投機的な兆候が見られないとの反論もその類だという。
その上で、もっと深刻な兆候について指摘している。

たくさんの分野、間違いなくSPAC、利益を上げておらず長い間上げないであろう多くのテック企業などで完全におかしなばかげた投機が行われている。
それらは限界部分の話だ。
しかし、市場全体は、金利のために、2000年を含めたすべての過去に比べて極端な水準にあるんだ。


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