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どの国・地域の株がいいか:ジェフリー・ガンドラック
2020年2月8日

債券王ことダブルライン・キャピタル ジェフリー・ガンドラック氏の対談の第3弾: コモディティ、世界の株式についてのスタンスを語っている。


とても印象的だったのは、ドルが過去18か月、昨年から年初来でもほとんど変動しなかった中、金が1,550ドルまで上がったことだ。
これは、人々の態度が徐々に変化していることを示すものだと思う。

ガンドラック氏が金についての関心を述べている。

金のドル建て価格がドル相場と負の相関を持つのはよく知られた話だ。
仮に金の価値が不変とし、ドルが安くなれば、ドル建ての金価格は上がる。
だから、負の相関を持つのは当たり前のことでもある。
ガンドラック氏が関心を示したのは、ドル相場が安定する中で金価格が上昇した点だ。
これは、金に対する、あるいはその背景にある何かに対する、見方の変化があったことを暗示している。

ガンドラック氏はドル安にならなくても金が上昇した点に注目し、自身のドル安予想と結びつけている。

「次のドルの大きな動きについてはドル安を予想しており、安定したドル相場の中で金は好調だ。
金は最終的に上抜けて、かなりいいところまで行くのではないか。
米国ではコモディティは全般に株式と比べひどく循環的に安い。」

ガンドラック氏は過去の米国株とコモディティの相対価格について、強弱が入れ替わる循環を繰り返してきたと指摘した。

コモディティが安いとなれば、当然連想すべきことがあろう。

資産配分について言うなら、これが絶対リターンを生むかどうかはわからないが、新興国市場株式が有利になると考えざるをえない。
・・・米国株に比べてバリュエーションが信じられないくらい安い。

コモディティと新興国市場には正の相関というのが通常だ。
コモディティが安かったこれまでは新興国市場株式も安かった。
ガンドラック氏は、新興国市場のCAPEがS&P 500の半分の水準にあると指摘している。

さらにモメンタムの面でも変化が見られるという。
長らく米国株をアンダーパフォームしていた新興国市場だが、もはやそうとは言えない状況にあるという。
2018年10月3日以降の世界的な株価下落局面で、新興国市場は米国をアウトパフォームしたと紹介した。
これは単に相対的に良かったというのにとどまらない。

「これはとても珍しいことだ。
新興国市場はベータが高い傾向にあり、よくない時にはより大きく下げる傾向がある。
この期間はドルは下げていないので、ドル安が新興国市場を相対的に助けたわけではない。」

2018年第4四半期以降、新興国市場が米市場に比べて好ましい環境にあったわけではない。
それなのに、出遅れが解消されつつある。
ガンドラック氏は、リスク/リターンの基準でいって、新興国市場が米市場より高い相対パフォーマンスを上げると予想している。

ここで2つ注意しなければいけない言葉がある。
「絶対リターン」、「相対パフォーマンス」である。
ガンドラック氏は新興国市場が素晴らしい絶対リターンを上げると予想しているわけではない。
米国と比べればましだろうと言っているのだ。
リターンがプラスになるかどうかもわからない。
米市場が大きく下げ、新興国市場の下げが小さいという話かもしれない。

ガンドラック氏は欧州株について、人口動態・ユーロ圏の問題を理由に全く触るつもりがないと話す。
さらに、日本については喜ぶべきか悲しむべきか理解に苦しむコメントをした。

日本株なら悪くないかもね。
日本はQEフォレバーになるから。


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