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それでも大丈夫:ジェレミー・シーゲル

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、米国で追加財政刺激策の協議が停止されたことに落胆している。


私は、これまでの株価上昇の大部分について、刺激策に対する楽観によるものと言ってきた。
だからこれは大きな失望だ。
一方が2.4兆ドル、もう一方が1.6兆ドルを主張するなら、なんで真ん中の2兆ドルまで下げて折り合えないんだ。

シーゲル教授がCNBCで、暗礁に乗り上げた財政刺激策協議についてコメントした。

トランプ大統領は6日、コロナ対策のための追加支援策の協議を大統領選挙まで停止すると発表した。
民主党が過半数を占める下院では先月すでに2.2兆ドル規模の対策法案を可決しているが、より小さな規模を求める共和党とのギャップは依然大きい。
大統領は、交渉における民主党の姿勢が誠実でなかったと批判している。
このニュースを受け、同日のS&P 500は前日比1.40%下げ、3,360.95で引けている。

シーゲル教授は、交渉の停止について「政治的計算であり疑問の余地はない」と嘆いた。
教授のぼやきに対し、スタジオからは笑いさえ聞こえていた。

シーゲル教授はそれでも《永遠のブル》だ。
聴く者が過度な悲観に陥るのを好まない。

不幸なことに短期的に成長率が下がるが、忘れてはいけないのは、過去2-3か月、貯蓄が大きくなっていることだ。
個人の貯蓄は記録的な高水準であり、多くのアメリカ人が予備のお金を持っている。

最近の米市場では、これまで行われてきた莫大な流動性供給、とりわけ、政府の財政政策・FRBの疑似財政政策によって供給された部分がワイルド・カードのように振舞っている。
どんな悪い材料が出ても、最後の結論のところでは、流動性があるから市場は下げにくい、あるいは、上昇を続ける、となる。

シーゲル教授は、追加の財政支出がなくても、いまだに流動性が供給されていると指摘する。

「失業保険の申請を控えていた多くの人が申請し始めている。
以前ほど高水準ではないが、失業保険を申請し、支援を受けている。
だから、減速はするだろうが、大惨事とはならない。」


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