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その先を見るんだ:ジェレミー・シーゲル
2020年3月3日

ウォートンの魔術師ことジェレミー・シーゲル教授が、散々不吉なことを予想しつつも、米国株に強気なスタンスを強めている。


株式の価値の90%以上は、1年後以降から将来の利益によるものだ。
今年が悪くなっても・・・多くの不確実性があることは同意するが、つまり、短期的な景気後退が企業収益をめちゃくちゃにする可能性はあるものの、長期的な価値が大きく損なわれるわけではない。

《永遠のブル》がCNBCで、新型コロナウィルスの問題が株式の長期的価値を大きく損なうものではないと強調した。
むしろ、1月末には米国株市場が伸び切っていたとし、今回の下落でそれが解消したと前向きに捉えている。
現株価水準なら、長期投資に資するレベルだという。

バリュエーションの過熱感が解消したことで、シーゲル教授の投資家への推奨も少し前向きになったようだ。

私の意見は、すべての長期投資家は既定のコースのままでいろということ。
現金を多く持っているなら、今後投資すればよい。

一方、FRBに対しては、シーゲル教授は大胆な利下げを求めている。
急激なリスク・オフの流れが米長期金利を大幅に低下させ、結果、イールド・カーブが大きく逆転したためだ。
ウィルスに対して金融政策で対処することへの批判に対して、理由を述べている。

「これがウィルスによる供給側の混乱であることは理解している。
しかし・・・事態はほぼ需要サイドによる成長鈍化になりつつある。
みんな旅行、イベントをキャンセルしている。」

シーゲル教授は、FRBがウィルスを退治することも、供給側の問題を本質的に解決することもできないことは理解している。
しかし、ウィルス対応を後ろから支え、需要側に及びつつある問題を和らげることはできるはずと主張している。

シーゲル教授は、ウィルス退治の現場にも希望の光が見え始めたと指摘する。
一部の専門家が、ウィルスによる死亡率が2%より低い可能性に言及したものだ。
もしもそうなら、その数字は通常の季節性インフルエンザの倍程度であり、壊滅的な伝染病とはならない可能性があるという。

悪いニュースはまだ出てくる。
でも、その先を見るんだ。
こうしたことを過去乗り越えてきたのだから、先を見ていいんだ。
現時点では、お値打ちのものがたくさんある。


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