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すべての面で特異なバブル:ジェレミー・グランサム

大手投資会社GMOの共同創業者ジェレミー・グランサム氏が、現状の市場環境をバブルと話し、今回のバブルの特異性を指摘している。


今回のバブルは考えうるすべての面で異なっている。
以前のバブルとの類似点はほとんどない。

グランサム氏は、シンガポール政府投資公社が9月に開催したGIC Insightsで、淡々と今回のバブルの特徴を述べている。
同氏はバリュー投資家、環境投資家、そしてバブルの研究家として有名だ。
そのグランサム氏が、6月にバブルの発生を宣言していた。

グランサム氏は1980年代終わりの日本のバブル、2000年までのITバブルを回想している。

「過去のバブルは、とても良好な状況を外挿する形で起こった。
日本は地球を相続するような勢いで、日本の株式市場は一時、米国を抜いた。
技術で世界を主導し、すべてが良くて、完全雇用で経済は強かった。
テクノロジー・バブルでは、アラン・グリーンスパンによれば、新技術とインターネットが世界を変えるという話だった。」

過去のバブルはバラ色の足元とその将来への外挿から起こった。
それが、今回は足元の状況が真逆だ。

「今回はみなが認めるように、経済は大きなショックに見舞われている。
過去4か月で見られたのは、過去4年間で最も強い上昇とエスカレートする悪いニュースの組み合わせだ。」

グランサム氏は先行きにも慎重だ。
もっとも、これはバブル状態にある現時点で奇妙にもコンセンサスのように響く。

コロナウィルスによる損害は、みなが恐れた以上に長引き、拡大し、持続した。
経済との反応は悪化し、経済が素早く回復するとの予想は今では捨て去られている。
今では、経済は来年、さらにその後もかなりの間、世界的に苦しむと認識されている。

グランサム氏は過去と今回で類似点がほとんどないと話している。
しかし、もちろん皆無ではない。
ほとんどのバブルに先行して起こるのが金融緩和だ。
通常は安いお金と甘い夢が合わさって市場が泡立つ。
今回は圧倒的に安いお金の影響が効いているように見える。

問題は、結末がどうなるかだろう。
いつもと同じ結末がやってくるのか。
それとも、いつもと類似点のない結末がやってくるのか。
それこそ現在多くの投資家を悩ます命題なのではないか。


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