オマハの賢人ウォーレン・バフェット氏が、政権移行の狭間で必要な決断をできないでいる米政治に厳しい注文をつけている。
「FRBは素晴らしい仕事をした。
2008-09年よりはるかに悲惨となりうる状況から救ってくれた。」
バフェット氏がCNBCで、コロナ・ショックに対するFRBの政策対応を称賛した。
3月のFRBの政策が、大企業に大きな助けになったという。
一端扉を閉ざした資本市場は、FRBの対応に反応し、再び大きく扉を開いたのだ。
でも、小企業はいくらか救済されたものの、トンネルの終わりまで来れていない。
長い時間の中で確立されてきた、持続可能な家族経営等のエコノミクスが、コロナ・ショックによって持続可能でなくなってしまった。
さらに、パンデミックを収束させるために、やむを得ないこととはいえ、事業の停止を強制されている。
「私たちはこの特定の意図された景気後退において多くの人(の仕事)を閉鎖させた。
一方で大儲けしている人もいる。
国家は小企業に勤める数百万の人々のために行動すべきだ。」
オバマ大統領時代には、民主党政権と近しい関係が見受けられたバフェット氏。
トランプ時代になると、共和党政権とはもちろん、民主党との距離も遠ざかったように見えていた。
しかし、今バフェット氏は、かなりの危機感をうかがわせる言葉を用いて、政治の行動を求めている。
これ(各救済策)を継続し、これら人たちがかつての商売に戻れるようにしないなら、とても愚かなことだ。
これは経済戦争なんだ。