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これだけ悲観すべきファクトがある:デービッド・ローゼンバーグ

ベア派エコノミストのデービッド・ローゼンバーグ氏が、上昇の続く株式市場を前に、従前からの米ディスインフレ予想を継続し、毒を吐きまくっている。


事実を受け入れると、ほとんどの時期において、楽観論者が勝つ傾向がある。

しつこくしつこく弱気予想を唱え続けるローゼンバーグ氏がFinancial Postで、少しだけ本音を吐露している。
同氏の弱気は筋金入りだ。
調査会社を経営する人がここまで弱気を通して商売になるのかと心配するほどだが、この人にはベアとしての歴史があり、信念で通しているのだろう。

「楽観論者が勝つ」という話も実は当然の話だ。
S&P 500の月間騰落率を見ると、約2/3の月で上昇している。
つまり、単純に上げるか下げるかを予想するなら、とりあえず上げると予想しておけば、高率で的中するわけだ。
少し仕込めば犬にでもできる話なのだ。
強気予想が当たるからといって、ゆめゆめそれだけでその予想者を信用してはいけない。

不利な弱気予想を続けるローゼンバーグ氏が、弱気を感じ取るべき市場の6つの振る舞いを列挙している。
いずれも最近の米国債利回り低下の背景にあることを暗示しているという。
いつものように皆の気持ちを暗くさせるようなファクトの羅列となっている。
リスクテイクにあたってリスクの棚卸をしたい人、あるいはただ単にマゾっ気のある人は読んでおくとよいだろう。

  1. イールドカーブのフラット化が進展。
  2. 株式/債券トータルリターン・レシオが4月にピークを打ち、その後低下。
  3. 運輸・公共セクターの株価指数が6月にピークを打ち、その後下落。
  4. バリュー/グロースのRSIが3月にピークを打ち、その後低下。
  5. 銀/金は2月、銅/金は4月にピークを打ち、その後低下。
  6. AUD/CHFが3月にピークを打ち、その後下落。

いわゆるリフレ・トレードが終わったといいたいのだろう。
真っ暗な話は、市場の数字だけでなく内外の経済・社会にも及ぶ。

  • 財政刺激策に関する不透明性。
  • 変異種。
  • 経済成長の下押し懸念。
  • 中国におけるディスインフレ/デフレ傾向。

ローゼンバーグ氏は、これほどのリスク要因を前に、米経済・市場だけが「真空地帯として」影響を避けられるとは考えにくいとし、市場におけるインフレ懸念は行き過ぎと主張している。
挑発好きな同氏は、何かと戦っているようだ。

本当の分析もできず、バブル的な見方ばかり言っている奴らは、何か言わなければいけないのだろうが、インフレ・データには何一つ恒久的なものがない。
私は実りもなく誰か・何かが私の確信を変えてくれるのを待ち続けよう。
望み薄だけどね。


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