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グッゲンハイム スコット・マイナード かなりのクリスマス上昇がやってくる:スコット・マイナード
2021年11月7日

グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏が広範な経済・政治のトピックスについて語り、短期・長期の投資見通しを説明している。


米国は明らかに政策ミスを犯しつつある。
パンデミック時の規模の資産買入れを続け、結局完璧な政策となり、資産価格の妨げにも他の不安定材料にもならないなんてありえない。
それは現実的に奇跡の領域だ。

マイナード氏がBloombergで、FRBの金融政策がハッピーエンドを迎える可能性が低いとの悲観的見通しを示した。
しかし、投資の観点からは、短期的見通しは明るいという。

短期的には、市場は、短期側が上昇したことでフラット化したイールドカーブを織り込んでいる。
つまり、FRBは恒久的なインフレ上昇を防止できるほど積極的で、警戒しているというものだ。
これは多くの資産にとって良いことだ。

FRBの政策・考えには問題があるものの、少なくとも市場はFRBがインフレ退治に乗り出すと信じ、それを織り込んでいる。
つまり、自主的に金融を引き締めている。
これは債券だけでなく株式にも好ましい状況だとして、年末にかけて株式市場は上昇が見込めるという。
金融政策正常化の悪影響を心配する向きもあるが、利上げ初期まではリスクオンが望ましいという。
歴史的に、金利上昇は経済回復と信頼感改善の現れだからだ。

一方で、長期的にはFRBが適切に行動できるかが問題になる。
マイナード氏の長期(数年後)の見通しは明るくない。

「最終的には、インフレと資産価格のリスクの間の反応関数になるが、そのバランスは、FRBが資産価格下落を容認するよりインフレ上昇を容認する方に傾いている。
これは今後12か月では結果が出ず、数年かかる。」

短期が明るく長期で暗いとなれば、どこで明暗が切り替わるかが問題になる。
マイナード氏はきっかけとなる2つのイベントのタイプを説明する。

  • 外生的: 中国の不動産危機のようなイベント
  • 経済減速: 高インフレ、金融引き締め

マイナード氏は転換点を描写する。

「外生的ショックであれ経済の燃え尽きであれ、その瞬間にFRBは最大の試練を迎える。
おそらく2%の物価目標より高いままのインフレ率と、金融システムを破壊する可能性のある資産価格崩壊にかかわるリスクの間で選択を迫られるからだ。」

どのように予見すればよいかについては、公表済みのフォワード・レートの他に「先行経済指標が3か月連続でマイナス」を挙げた。
現状はほど遠いが、そう遠くないかもしれないと話している。

マイナード氏はその他、パウエル議長の再任はありそうにないこと、FRBの使命の変容についても語っている。
現在のFRBは民主党左派から、過去与えられたことのない使命を任じられようとしているという。

1913年FRB設置にあたって与えられたのは所得の格差への対処ではなく、危機時の流動性供給という目的だった。・・・
今FRBの利用法として試みられているのは、さらに異なる格差への対処で、富の格差だ。
社会における持つ者と持たざる者の差は、フランス革命前のような状況にある。


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