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かつては長期金利6%でのバブルだった:レオン・クーパーマン

著名投資家レオン・クーパーマン氏は、過剰な金融・財政刺激策が続いていると主張し、まだしばらく市場に強気になるべきと暗示している。


米国は将来の需要を先食いしており、これが人為的な状況を生み出している。
現在の金利と比較して割高なものはない。
いやいや、いくつかバカらしく割高なものがあって、私は『ロビンフッド市場』と呼んでいる。

クーパーマン氏がCNBCで、過剰と思える財政・金融刺激策への懸念を繰り返し述べている。
政策が生み出した超低金利からみれば、バブルは市場の一部にすぎないが、それでも心配は晴れない。
従来から自身を「フル・インベストのベア」と形容してきたように、短期では強気だが中長期では心配にならざるをえないという。
「市場の構造が壊れ」「市場を安定化する力が失われている」ため、一たび下げの理由が出てくれば急速に下落する可能性があるという。
中長期での心配を抱えながらも同氏がすぐに手仕舞うことをしないのにはいくつか理由がある。

「1972年や2000年の過剰を振り返ると、株価倍率は全く違う水準だった。
金利は10年債利回りで6%もあったのに。」

クーパーマン氏が「ロビンフッド市場」と呼ぶような分野を除けば、ベテランがバブルと呼んできたような過去の場面とは様相が異なっている。
金利は比較にならないほど下がったのに、株価倍率は過去のバブルより控えめだ。
1つのサイクルが終わる直前、程度はどうあれ市場全体が高揚感に包まれるものと信じるなら、現在のサイクルもまだこの先があるのかもしれない。
そして、サイクルの終わりが差し迫っているとも言い難い。

事業コストの65%は人件費であり、人件費は景気後退にならない限り下がらない。
すぐに景気後退に入るとは見られず、それまでには少なくとも1年、おそらくもっと長い時間があるのではないか。

この発言には2つのメッセージが含まれている。
景気後退を迎えるまでにはまだかなり時間がありそうなこと。
(ただし、市場は少し早くそれを織り込み始める。)
少なくとも景気後退まで人件費は強めに推移し、インフレ高止まりの要因になりうること。
それだけにFRBの匙加減が注目されることになる。

クーパーマン氏は現在の自身のポジションやアイデアについていくつか紹介している。
現在のスタンスを「逆張り的」と表現している。

クーパーマン氏は、政策や社会の風潮について不満を隠さない。
振り子が右にあった時からの政策、左に振れた後の政策・風潮について不快感を示している。

私は(現状の)金融政策、財政政策が好きではない。
富裕層への攻撃が好きではない。
私はあるだけのお金を寄付しているから、たいして気にしないが、それでも心ある資本家だ。


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