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ありえない値動きに注意しろ:ビル・グロス

ビル・グロス氏が、GameStop株等で起こっているSNSを起点にしたショート・スクイーズの発生についてかなり厳しい見方を示している。


最近のGameStop株でのショート・スクイーズは、最近の米国他の選挙におけるポピュリストの政治的蜂起の特徴に似たところがある。
この数週、国会議事堂に文字通り嵐が吹き荒れたわけではないが、『一般』投資家の意思が『非国民的』なヘッジファンドらの空売りに大きな痛手を与えた。
ヘッジファンドは長い間、2/20の手数料体系だけでなく株式を上げ下げしたり生き延びるためだけにキャピタルコールをかけたりする金融上の影響力によって、小口投資家の犠牲のもとに利益を得てきた。

グロス氏が短めのInvestment Outlookの冒頭で、GameStop等で起こっているショート・スクイーズについてコメントしている。
ここから読み取れるのは2点。
1つは3文目から明らかなように、グロス氏が売り方に対して好意を抱いていない点。
もう1つは『』された言葉に対してやや疑問を感じている点だろう。
特にこの騒動の買い方の張本人が「一般」の人々だったのかはおおいに疑問がある。
だからこそ、トランプ支持者による議事堂襲撃と似たところがあると述べたのであろう。

グロス氏は、先週水曜日のGameStop株のオプションのインプライド・ボラティリティが年率で750%に上っていたと指摘、「壮大なスケールの熱狂」だと形容した。
さらに、こうしたオプションを売買した投資家がイーロン・マスク氏のような「より良く知っているはずの」「何人かの有名な投資家によって促された」とディスっている。

GameStop騒動については「一般」の人々の側をひいきする人も多い。
確かに気持ちとしてはそうなる理由はたくさんあろう。
しかし、グロス氏のように問題点を重く見る人もいる。
そもそも「一般」の人が引き起こしたのかどうかもわからないし、仮に「一般」の人であろうが自身の行動がルールやその精神に合致したものかは自問すべきだ。

短期・長期において、投資家は四半期ごとの企業収益レポートのファンダメンタルズだけでなく今回はかなり正確なオプション・モデルで得られる明晰な価値計算によるべきだ。
オプション・モデルが投資家に警告するのは、インプライド・ボラティリティが突飛でないにしてもありそうにないものだったということだ。
この明らかに始まっている危機に関し、市場全体と個々の投資家の双方に対し、今週の危険についての規制上の警告・主流メディアの注意喚起が向けられるべきだ。


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