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NASDAQはまだ10-15%下げる:ジェレミー・シーゲル
2022年1月25日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が《永遠のブル》の看板をしまい、NASDAQについて弱気相場入りを予想している。


もっと下げるだろう。
NASDAQは弱気相場入りの領域まで行っても驚かない。
S&P 500もテックの比重が大きく、深い調整の領域に入るだろう。

シーゲル教授がCNBCで、NASDAQの弱気相場入り、S&P 500の深めの調整入りを予想した。
教授はNASDAQについて、さらに10-15%ほどの下げを予想し、テック・セクターが特に2つの逆風にさらされている点を指摘している。
1つは金利上昇。
もう1つは、楽観的過ぎる市場の利益予想を満たすことが難しくなっている点だ。

昨年、私は・・・FF金利がおそらく今年終わりまでに2%まで引き上げられると予想した。
市場はまだそれを完全には消化していない。
まだ痛みがやってくる。

シーゲル教授は、インフレについて年前半には好材料が見込めないと見ている(Bloombergでの発言)。
教授はFRBがインフレへの対処で大きく出遅れており、今後キャッチアップを余儀なくされると考えている。
25-26日のFOMC後、パウエルFRB議長は以前よりタカ派的なスタンスを示すだろうと予想した。

シーゲル教授は、金融政策の変化が一因となり、現在進行中の市場のローテーションが今後も継続すると話す。
最終的にはバリュー株がグロース株をアウトパフォームするだろうという。

シーゲル教授は投資家へのアドバイスを求められると、自身は「短期的な変動で勝負はしない」と断った上で、弱気とローテーションを勘案したスタンスを説明している。
現金があるなら待ち、投機的なテクノロジー株を減らし、バリューを増やすというわかりやすいアドバイスだ。
ただし、教授はこのアドバイスがバラ色のものではないことも承知している。

現金では(インフレ分)負けるし、債券なら(インフレと金利上昇で)もっと負けるだろう。・・・
インフレが進み割引率が上昇する過程では短期的にやれることはとても少ない。

金利上昇局面は資産価格にとっては過酷なものになる。
金利上昇とともにキャッシュフローも改善が見込めるなら話は別だ。
しかし、金融引き締めとは金利の抑圧を緩めること。
金利は上昇するが、それで直接キャッシュフローが改善することは望みにくい。

シーゲル教授が珍しく弱気予想をしている一因は、それが理屈だからだろう。
今回、教授が絞り出せた強気は次のようなものだった。

長期では私はまだS&P 500が今年、3-4四半期まで上げる可能性があると考えている。
でも、今後6か月は市場にとっては厳しい時期になる。


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