【短信】MMTにインフレ・スパイラルの懸念:ウォーレン・バフェット

オマハの賢人ウォーレン・バフェット氏が、モダン・マネタリー・セオリー(MMT)について否定的な見解を述べた。
また、2日に復活した債務上限問題について懸念を述べている。


私はMMTのファンじゃない。
全然ね。・・・
危険域まで踏み込む必要はない。
どこからが危険域かも正確にはわからない。

バフェット氏がMMTを批判したとBloombergが伝えている。
民主党左派などが唱えるMMTは現代金融理論と訳されることもあるが、その実はフリンジ経済学の類だ。
MMTによれば、自国通貨建ての債務で財政赤字を補う国はいくら債務が拡大しても問題にならないという。
これまで民主党を支持し続けてきたバフェット氏だが、このロジックには賛成できないようだ。
財政赤字を放置すればインフレ・スパイラルが起こりかねないと警告する。

バフェット氏の政府債務に対するスタンスは、ほどほどにといったようなもののようだ。
だらだらと債務対GDP比率を拡大するのは望ましくないとする一方、債務上限については政争の具にすべきでないという。

債務上限を設けることの問題は、それが政府に異常なまでに打撃を与え、事実上封鎖してしまうことだ。

2020年度(2019年10月-2020年9月)の米予算審議が夏にかけて本格化する。
トランプ大統領が11日に議会に提出した予算教書では国防費拡大、メキシコとの国境の壁建設費用が盛り込まれている。
予算について先議権を有する米下院は民主党が過半数を握っている。
一時停止されていた債務上限も2日に復活している。
予算と債務上限が再び大きな不確定要素となる懸念が高まっている。


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