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【短信】FRB利上げ加速は織り込み済み:モルガン・スタンレー
2021年10月16日

モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマンCEOは、FRBが金融政策正常化をスピードアップせざるをえなくなると予想する一方、市場はすでに織り込み済みとの見方を示した。

「私はインフレを一過性とする話は信じていない。・・・
現在はインフレが上昇する時期にあり、FRBは今予定しているより少し積極的に動かざるをえなくなるだろう。」


ゴーマン氏がBloombergで、米インフレと金融政策について予想した。
賃金・供給制約・エネルギー価格などの要因を挙げ、中には持続的なものもあると指摘。
インフレは一過性とは考えにくいという。

私なら利上げずみだったろう、間違いなく来年第1四半期には始めていた。
FRBには動く余裕があるし、バブルを少し弾けさせないといけない。
今はお金があまりにも自由に簡単に手に入りすぎる。

インフレを一過性と見ないゴーマン氏はFRBのテーパリング/利上げが出遅れていると主張する。
一方、インフレが大きな問題を引き起こすほど高止まりするとも考えていないという。
出遅れたFRBだが、今後正常化をスピードアップさせ、インフレをコントロールするだろうと見るからだ。

投資家にとっての問題はこれが市場にどう影響するかだ。
ゴーマン氏は、これまでの上昇相場を支えてきたのが「基本的にタダのお金、記録的財政刺激策、世界同時経済成長」との見方を紹介し、いずれかが欠ければ市場に変化があって当たり前という。
これまでも長い間「調整、過剰になる時期、再評価、投資家心理の変化」を経験してきたと淡々と述べ、そのいずれかが起こるだろうと予想した。
ただし、それは大きな危機にはならないという。

市場は、今後数か月でFRBがテーパリングだけでなく利上げにも動かざるをえなくなる点を消化したと思う。
正常と思われる金利水準から利上げ10回分離れていると考えており、10回の25 bpの利上げが可能だ。
だから、今後1年で少々利上げがあっても、危機でもなければ予想外でもない。


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