パーシング・スクエアのビル・アックマン氏は、ESGへの取り組みがインフレを押し上げうる点を強調している。
中央銀行は、ESGの取り組みがいかにインフレ的かを考えてこなかった。
ESGは一過性ではなく、むしろ持続的で拡大していくものだ。
ステークホルダー資本主義はさらに必要な賃金を押し上げるだろうが、他のインフレ要因であるエネルギー・コストも押し上げるだろう。
アックマン氏がツイートした。
Central bankers have not considered how inflationary ESG initiatives are. ESG is not transitory, but rather persistent and growing. Stakeholder capitalism will drive much needed increases in wages, but also higher energy costs, among other inflationary factors.
— Bill Ackman (@BillAckman) November 4, 2021
ESGへの取り組みが本気度を試されている。
足下のインフレ圧力におののき、環境対応の手を緩める動きも見え始めている。
社会がESGのコストに否応なく直面しているのだ。
国際社会はいつになく地球温暖化に真剣に取り組んでいるようにも見える。
2日までのCOP26には各国首脳・著名経営者が世界中から集まった。
その様子を英国のテレビ局が批判し、フランスのテレビ局が伝えていた。
会議のために多くの二酸化炭素が排出されたとの報道だ。
なぜ、環境のための会議はリモートで行えなかったのか。
ESGはカネ、名誉、やったふりのためのものではないのは当然だ。
儲からなくても進めなければいけないし、かといって他の社会問題とのバランスも無視できない。
厳しくESGウォッシュを見極める必要がある。