ブラックロックのラリー・フィンク氏が、長期投資家は少なくともポートフォリオの80%以上を株式またはハードアセットに投資すべきと説いている。
私はまだ長期金利が5%を超えると予想している。
フィンク氏がCNBCで、従前どおり長期金利上昇を予想した。
フィンク氏は、インフレが粘着的であるように見えると話す。
最近の地政学的リスク増大でサプライチェーンの分断が続き、インフレに悪影響を及ぼすと示唆した。
また、軍事費増が予想されることも金利上昇要由に挙げている。
フィンク氏は伝統的な60:40ポートフォリオが今後の時代に適さないと指摘する。
長期投資家、長期的視点から市場のボラティリティを甘受できる人は、少なくとも80%を株式またはハードアセット、不動産かもしれないしインフラ投資かもしれない、に配分すべきだ。
本当に甘受できるなら、90%、100%を株にすべきと思う。
フィンク氏は、投資家には長期的視点が必要と話す。
10-20年のホライズンで見ないといけないという。
そうした遠い将来に世界がよくなっていると思うなら、アップサイドのある資産に投資すべきという。
「私は希望を持った人間で、10-20年のうちに人類は今よりよくなっていると信じている。
その考えによって、ハードアセットを保有したいし、株式を保有したいし、この経済の一部でありたいんだ。」
もしも推奨の理由が10-20年での世界の改善ならば、ついてこれない人も多いかもしれない。
そう少なくない人が、暗い未来を思い描き始めているのではないか。
10-20年というホライズンは、楽観のロジックを信じるには少し短すぎるかもしれない。