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【短信】長期債の2%と配当利回りの2%:ジェレミー・シーゲル
2019年8月3日

ウォートンの魔術師ことジェレミー・シーゲル教授が、足元の強い米国株市場の主要因を指摘している。
皮肉にも決して前向きとはいいがたい要因だ。


基本的に長期債は利回りが2%で競合にはならない。
S&P 500の配当利回りは約2%で、現時点で株式から逃げる人はいないだろう。

シーゲル教授がBloombergで株式と債券の相対的な魅力を端的に解説した。
債券の投資対象としての魅力が大きくないから、株式から債券へのマネー・フローが本格化しない。
これが米国株に史上最高値を追わせている。

シーゲル教授はセクター別のコメントを求められ、1つの重要な断面を紹介している。
このところドル高が続いているドル相場だ。

「ドル安になれば、国際的な企業は為替換算という点でとてもよくなる。
こうした企業はドル高の間、厳しい状況だった。
何が脅威になるか考えるなら、国際的なエクスポージャーの大きい企業はドル高が続けば、利益が危うくなることだろう。」

海外に拠点を持つ米企業は、ドル高の間、米拠点の資産・負債、損益についてドル建て換算で不利な状況に置かれている。
ドル安に振れれば、換算後のドル金額が有利になり、ドル建てでのB/S、P/Lが改善するのだ。
単に為替換算上のことなのだが、現実に市場とはそれに左右される。

シーゲル教授は、足元の米市場のドライバーを断言している。

今年の企業収益の伸び率は1桁の低い方だ。
だから、市場を支えているのは基本的に低金利なんだ。


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