グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏が、従前の予想どおりの動きを続ける米長期金利について、さらに低下するだろうと示唆している。
明らかに、最も抵抗のない経路は金利低下だ。
マイナード氏が7日ツイートした。
Clearly, the path of least resistance is for lower rates.
— Scott Minerd (@ScottMinerd) July 6, 2021
米10年債利回りは7日1.33%(米財務省)に低下した。
一時1.3%を割り込む展開だった。
市場では経済成長への懸念、リフレ・トレードの終わり、ショート・スクイーズなどさまざまな要因が噂されている。
マイナード氏のツイートは、中間的な勝利宣言の意味合いがこもっているのだろう。
同氏は以前から、米長期金利の低下、しかもマイナス圏への低下を予想してきた。
予想時のコンセンサスとはまったく逆の予想で、同調する者もほぼいなかった。
マイナード氏の予想が統計的に卓越した的中率を上げているのかどうかは検証が難しい。
確かなのは、この人はテール・リスク・イベントを予想して当てることがある。
普通の識者が予想しないようなイベントを予想して当ててしまうことがある。
今後の注目点は2点。
マイナード氏の以前の予想がさらに忠実に当たるのかだ。
- 米長期金利はマイナスまで行くのか?
- 米長期金利低下は長期的なものか?
もしも、マイナード氏の予想がより忠実に当たるなら、長期金利(≒米国債価格)と同時に予想したことも思い出しておくべきだろう。
同氏は4月、米国株も米国債も長期的に上昇すると予想している。