ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏は、金投資が有効な時代背景を解説し、ポートフォリオに組み込むべき割合を語っている。
金のことを、唯一保有できる、誰かの債務でない資産ということがある。
換言すると、保有でき、誰かの支払いを待つ必要がないということだ。
現在の状況は、政治やその他の形による収用のリスクがある状況だ。
そのため、金は比較的役立つだろう。
ダリオ氏が印ETのインタビューで、金保有について尋ねられた。
同氏は、経済・金融環境だけでなく政治・外交の視点も交え答えている。
ダリオ氏までが「収用のリスク」を口にし出すとは時代も変わったものだ。
同氏は暗号資産・NFTなども含め「代替的通貨」の有用性を認めているようだ。
金と暗号資産のどちらかでなく、双方を保有することに意義があるとも語っている。
これら資産には価値を生まないというデメリットがある点を説明した上で、金保有が意味を持ちうる時代背景について解説した。
時として金を保有することがとても重要になる。
別の時には債務性資産を保有すればよくなる。
(金を保有すべき)時期とは、多くの債務・貨幣が増発され、対立・戦争が起こる時だ。
戦争が起こると、たとえ同盟国どうしでも他国にお金を貸そうとしなくなる。
みんな借金漬けになり、戦争に勝っても、減価した通貨で返済されることになるからだ。
コロナ禍や戦争の前から、ダリオ氏は金を分散ポートフォリオに組み込むべきと話していた。
2017年には金を5-10%組み込むべきといっていた。
今回は「おそらく15%」と話している。
金を保有すべき理由がどんどん高まってきたのだろう。