アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏が、ポートフォリオの資産配分において国債の代替となりうる投資のやり方を紹介している。
資産配分のうち、その部分をリスクの緩衝材に置き換えるべきだ。
賢い人たちがやっているのは
・国債
・質の高い高格付債券
・堅い実物資産
の組み合わせだ。
それを国債に配分していた部分に置き換えるということ。
エラリアン氏がBloombergで、米国債の代替となりうる投資手法を尋ねられ、3つの資産クラスの組み合わせを紹介した。
米国債の利回りが地を這い、場合によっては水面下に沈みかねない中、米国債の投資妙味は低下した。
いや、インフレを考えれば、価値を失うための投資先になってしまった。
いかに分散やリスク回避に役立つからといって、あまり多くを配分すれば、ポートフォリオの利回りは低下してしまう。
これを少しでも緩和したいと考えるのは当然のことだ。
この点は、庶民が保有するほぼゼロ金利の預金等についてもあてはまる。
最近人気化している金は3つ目の資産クラスの1つだ。
エラリアン氏は、金が「あらゆる人のすべて」になり始めており、株式市場を牽引し続ける大手テクノロジー銘柄との類似性を指摘している。
同氏は金が好まれている理由を3つ挙げた。
- ディフェンシブ
- リフレ・トレード(リフレ政策の恩恵を受ける投資に先回りすること)
- インフレへの防御
今見られ始めているのは、金のナラティブが、大手テクノロジー銘柄のナラティブに似てきたということ。
(3つの)すべてを与えてくれる。
このことが(ポートフォリオの)基本となる重要な構造的配分で金が好まれている現象を説明している。