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【短信】織り込んでいない2つのリスク:モハメド・エラリアン

アリアンツ経済顧問モハメド・エラリアン氏が、世界経済のリスクの所在について端的に解説している。


「結局のところ、それぞれ異なるリスクが3つ存在する。
米国ではノンバンクでの金融脆弱性について。
欧州ではスタグフレーションについて。
中国ではデフレについて。」

エラリアン氏がBloombergで、世界のそれぞれの地域が異なる様相を示していると指摘した。
これまで同期することの多かった世界が、それぞれ独自の道を歩み始めたようにさえ見える。

エラリアン氏はこの後、米国と中国の状況を解説している。
そこで、突然の発言となる。

(市場が)十分に織り込んでいない大きな波及リスクが2つある:
1つが中国で、もう1つが日本だ。
日本はイールドカーブ・コントロールを終了しなければならず、秩序だった終わり方が望まれる。
もしもそうならないと、これも波及効果がある。

このところエラリアン氏は何度も日本について言及している。
過去、日本経済・市場は比較的に他の経済・市場から分断された存在として大きな注目を浴びることはなかった。
しばらく前には日本ブームというような掛け声もあったが、一方ではあまり良くないトピックで注目を浴び始めているようだ。


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