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【短信】米雇用統計はかなり弱い:ジェレミー・シーゲル

ジェレミー・シーゲル教授が6月の米雇用統計を受け、米景気鈍化を警戒する一方、米国株には強気スタンスを継続している。


5日発表の6月の米雇用統計は

  • 非農業部門就業者数前月比: +206千人(市場予想+190千人)
  • 平均時給: 前年同月比+3.9%、前月比+0.3%(いずれも市場予想どおり)
  • 失業率: 4.1%(市場予想4.0%、前月比+0.1%ポイント)

とやや悪化傾向だった。

これはかなり弱い内容だ。
・・・経済は鈍化しつつある。

シーゲル教授はCNBCで、6月の雇用統計の結果をかなり悲観的に評価している。
一見、統計数字の見た目よりも悲観的に感じられるトーンだ。

シーゲル教授は経済鈍化を警戒する理由として、今回の雇用統計の他にいくつかの指標を挙げている。

  • 《失業率の3か月移動平均が0.5%ポイント上昇した時の景気後退確率は90%》という研究がある
  • 各所によるGDP予想が低下傾向
  • イールドカーブの長短逆転
  • マネーサプライ増加率の鈍化

米失業率
米失業率

失業率が4.1%となったのは2021年11月以来。
2022年7月には3.5%まで低下し、そこから1年ほど3.5%近傍で推移した。
今年に入り上昇傾向が見られ、過去3か月の失業率は3.9%、4.0%、4.1%となっている。

シーゲル教授は、経済が鈍化しつつあること、インフレが制御されつつあることを理由に、FRBは9月FOMCで利下げを始め、おそらく11月にもう一度利下げすべきと主張する。

「どうして予防的措置を採らないのか。・・・
パウエル議長はもっと正常なFF金利、(FF金利の)長期金利との関係を実現できるはずだ。」

シーゲル教授は、9月に利上げがなければ株式が売られる可能性があるとしつつ、現時点では強気スタンスを崩していない。

株式はまだ上昇トレンドだろう。
グロース株は明らかにバリュー株を驚くほど上回っている。


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