ジェレミー・シーゲル教授が、経済・市場の不確実性が増える中でもブレない強気予想を続けている。
PPIやCPIは少し予想より高かったが、私は、FRBが11月1日(FOMCでの利上げ)をパスすると予想している。
経済が直面する不確実性があまりにも多い。
シーゲル教授がウォートン・ビジネス・ラジオで、次のFOMCの結果を占った。
教授は目下の不確実性として中東情勢、政府閉鎖、下院議長人事、労働争議、金利上昇、住宅市場を挙げている。
最近のインフレ統計は予想をやや上回ったものの、直面する不確実性を打ち消すほど悪くはなかったと分析している。
中東情勢が投資に与える影響を尋ねられると、シーゲル教授は原油価格に言及した。
米国は原油についてネットで輸入依存を脱しており、悪影響は以前ほどではないと示唆した。
シーゲル教授は米経済について、従前どおり、鈍化の兆しは見られないと話す。
実績のデータに2024年の景気後退入りを示すものはないという。
また、企業利益も強く、年末・2024年に向けて米国株に強気だという。
S&P 500の来年のEPS予想はまだ246で、PERは18倍未満と株式はかなり有利だろう。
現時点で私は株式を選好している。
繰り返すが、株式は素晴らしい長期的なインフレヘッジとなる。
残すところ2か月半についても、従前どおり、強気予想を続けている。
「10月が最も悪い月だと考えられ、もう半分が過ぎた。
すると11-12月のホリデー・シーズンだが、過去はよい季節だった。
地政学的ほかのショッキングなイベントで追い込まれないかぎり、短期的に景気後退がやってくるとは思わない。」
言葉の端々に限定がついているものの《永遠のブル》は健在だ。