ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、米経済・市場について幅広く語っている。
米経済が成長しているのは、GDPの8%の財政赤字のおかげだ。
8%の財政赤字がなければ、GDP成長率は8%低くなる。
ガンドラック氏がFutureProofのイベントで持論を述べた。
財政政策でゲタを履かせた経済成長を喜ぶべきでないとし、債務増大・金利上昇で今後財政悪化が進むと心配した。
国債が償還され高い金利で借り換えが行われれば「壊滅的」な状況になるという。
「今後数年、FRBが金利を5-6%にし保持すれば、この国のすべてが破産するだろう。
・・・FRBはそれを理解し、経済を速やかに鈍化させようとし、利下げをしたいと思うだろう。」
ガンドラック氏は、4%に近づきつつあるコアPCE物価指数を材料に、FRBの利上げはすでに終了したと予想した。
その他、興味深い見通し:
米国株:
株式市場は1982年に底を打ち、2020年初め、2022年に最高値を付けた。
(長期)金利が14%から0%になったことと関係があるのだろう。
金利が上昇すると(債券と株式の)競合ははるかに強くなるのだろう。
債券の株式に対する競争力は、債券・株式のリスクプレミアムでも、債券・株式の利回りでも、私の人生で最も強くなっている。
これが2024年の課題となるだろう。
米ドル:
景気後退が来れば、ドルのパフォーマンスはとても悪くなるだろう。
財政赤字はGDPの20%とひどくなる。