マーク・モビアス氏が、新興国市場のアウトパフォーマンスを予想しながらも、自身が行っている米国株投資の中身について明かしている。
米国株についての私のポジションは買い持ちで、コロナ・ショックの結果ひどくやられた銘柄を選択的に買っている。
これがリスクの高い賭けであることは承知している。
モビアス氏がBloombergで、米国株をロングしていることを明かした。
しかも、どうやら経済の正常化の恩恵を受けるセクターを狙っているようだ。
大統領選前には増税を掲げるバイデン氏の勝利を警戒していたモビアス氏だったが、議会とねじれが生じる見通しとなったことで少し警戒を解いている。
さらに、ワクチン開発の良いニュースでやや楽観的になったようだ。
とはいっても、新興国市場投資の先駆けである同氏は、バリュエーションや為替などを理由に挙げ、新興国市場が米市場をアウトパフォームすると予想してきた。
しかし、それでも米国株はロングなのだという。
モビアス氏は物色しているセクターとして海運、クルーズ、劇場を挙げている。
これらはコロナウィルスが克服された後、劇的に回復するだろうという。
そこまで語ると、モビアス氏は再び話題を新興国市場に戻している。
新興国市場の方が良いパフォーマンスを上げるだろう。
特にテクノロジーのインフラの分野だ。
クラウドの運用に必要となるチップのような製品を作っている会社の株だ。