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【短信】米国債にもストレスが加わり始めた:モハメド・エラリアン
2020年3月12日

アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏の11日の発言: 長期投資家は待ちを継続するよう奨めている。


今日は、市場や流動性へのストレスが大きくなったように見えた。
昨日はクレジットとインフレの市場だけだったが、今日は米国債市場にも見られた。
だから、心配するようみんなに言っている。

エラリアン氏がCNBCで、金融市場に加わるストレスが強まっていると指摘した。
同氏がクレジット市場といったのは主に米企業債務の市場だろう。
これは多くの人が早くから警戒してきた分野である。
次に、インフレの市場と呼んでいるのは米国債と物価連動国債の利回り差であるブレークイーブン・インフレ率(BEI)のことであろう。
BEIは、市場が織り込んでいる将来のインフレ予想の実測値(または近似値)と考えられている。
このBEIが近日急低下している。
5年ものは実に1%を大きく割り込んでいる。

米ブレークイーブン・インフレ率(赤:10年、青:5年)
米ブレークイーブン・インフレ率(赤:10年、青:5年)

BEIの急低下については、市場の急変の中の一時的な異常値と見る人が多い。
もしも、これが異常値でないなら、米市場は今後大きなディスインフレを予想していることになる。

また、ここに来て米国債利回りが急低下から少し戻している。
これも続くようなら、さらに金融市場の首を絞めることになろう。

エラリアン氏は、市場が引き続き短期トレーダーにとっては好ましい状況にあると話した。
一方、投資家にとっては引き続き用心を呼び掛けている。

長期投資家で投資先を探しているなら、待つことを奨めたい。
心配されている経済だけが理由ではない。・・・
今日は、市場や流動性へのストレスが大きくなったように見えた。


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