【短信】相場が荒れる本当の理由:ロバート・シラー

資産価格の実証的研究で2013年ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー教授が、小さなきっかけで大きく上下する相場の不安定さの原因について語っている。
投資家からすると聞きたくなかったことを教授は明言している。


パウエルFRB議長は極めて慎重に言葉を選ぶ人物であり、合理的な人間だ。
市場を上下させている考えは、ある種の過度な興奮の兆候だ。

シラー教授がBloombergで最近の市場の乱高下についてコメントした。
教授によれば、ずっと前からパウエル議長が言っていることは当たり前の理にかなったことに過ぎないという。
それは「様子を見て、軌道修正する。」
この方針はジャネット・イエレン前議長の「状況が変化するにしたがいFRBは軌道修正する」という表明を継承するものであり、当たり前かつ正しい発言にすぎない。

「最近のFRBの軌道修正は小さなもので、期待に沿ったものだ。
何もたいしたことはない。
市場を動かしているのは、もっと広範で長期的なナラティブ、パウエル議長の発言には言及されていないナラティブだと思う。」

シラー教授は12月下旬、株価下落の理由をFRBに求めるのは間違いと指摘した。
FRBは正しいことを粛々と進めているだけと評価した。
株価を下落させる本当の理由は明確な事実とは限らず、市場心理の側にあると指摘していた。
資産価格や景気を心配する心理が何かのきっかけとともに価格下落を引き起こすといった、やや具体性に欠ける説明だった。
しかし、7日の出演ではもう少し具体的なナラティブに言及している。

危機が起こりつつあるという幅広い感覚があって、それが人々の脳裏にあって、約10年前の金融危機のようなことを思い出させているんだ。


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