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【短信】生産ではない国内総生産:ジェフリー・ガンドラック

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、経済政策の重要指標とされるGDPについて、その有効性を疑っている。


米経済は2021年前半『強く』なるはずだ。
FRBから借金した財務省より国中に配られるお金は増える可能性しかない。
その多くが支出され、名目GDPを押し上げる。
でもそれは『生産』ではない。

ガンドラック氏が6日、経済政策の目標をどこに置くべきかについてツイートした。
多くの国が主要目標として掲げるGDPは、政府がばら撒きを行うだけである程度増やすことができる。
(ばら撒きの中の救済策としての性格を除けば)こうして増えたGDPの数字にどれだけの意味があるのか。
同氏は疑問を投げかけている。
(ちなみに、生産も少しは増えるものと思われる。)

ガンドラック氏は多くを語っていないが、背景には財政悪化への懸念があるのだろう。
また、このツイートと同日ワシントンで起こったことは無縁ではなかろう。
無理筋ともいえるトランプ大統領のやり方を支持する人が市民だけでなく議員の中にも存在する。
そうした人々の存在の背景には、合理的な思考・行動を不可能にするような困窮・不満・怨念のようなものがあるのだろう。
ガンドラック氏は、経済政策が目標とする指標に不足があるのではないかと疑っているようだ。

ガンドラック氏は皮肉る。

私が子供の頃にはGNP(国民総生産)と呼ばれる指標があった。
後にGDP(国内総生産)になった。
私たちはGDP報告の中にもう1つ指標が必要だ:
GS『P』(財政支出総生産)。

GDPは国内で生産された財・サービスの付加価値総額。
GNPはさらに日本企業の海外での所得等が含まれる。
企業の海外進出が進む中、国内経済の指標としてGDPが重視されている。

ガンドラック氏の提案するGSPは、そのうち政府支出によるものがいくらあるかを知るべきという趣旨だろう。
仮に財政に限度があるなら、GSPは持続可能ではないからだ。

これに限らず、GDPが国民の厚生と乖離しているとの指摘は少なくない。


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