【短信】独国債が買われる理由

マイナス金利の代表格ともいえるドイツ国債に外国人の買いが集まっているのだという。


「ドイツの残存10年ゾーンの国債は3月以降、大半の銘柄がマイナス利回りとなり現在はマイナス0.4%前後と、1年前から1%ポイントも低い。
8月上旬からは、全てのドイツ国債の利回りがマイナスで推移している。」

日本より深くマイナス圏に沈むドイツのイールド・カーブをReutersが紹介している。
この独国債を国内勢・日本勢は買っていないが、誰かが買っている。
満期まで保有すれば損をする債券を買う意味とは何か。
さらに金利が下がると予想するならありえない話ではないが、それは債券投資におけるババ抜きのようなものだ。
債券の世界でそんなにたくさんババ抜きファンがいるものか。

記事では、いくつかの痕跡から外国人、特に外国の中央銀行が多く買っていると推測している。

根拠の1つとなるのは、主な資産運用会社と異なり、中銀は利回りの絶対水準にそれほど敏感にならず、金融政策ないし外貨準備保有のために国債を買うことが挙げられる。

公的機関なら民間と比べてはるかに損益に縛られずにすむわけだ。
彼らが独国債を買う理由は何か。

  • 金融政策: トリプルA格の独国債は資産買い入れの対象として望ましい。
  • 通貨安誘導: ユーロ買い・自国通貨売りでの為替介入(スイス)。
  • 外貨準備: 外貨準備の米国債離れ。

日本国債が外国人に買われた理由とはずいぶん異なる。
独国債の場合、あたかも他国の金融緩和等のはけ口になっているようなところがある。
財政が健全なのも時として負担になるようだ。


 - 海外経済