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【短信】物価の現実に目を向けろ:ジェフリー・ガンドラック

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、米インフレに関するファクトを提示し、すでにインフレが相当に不快な領域にあることを警告している。


FRBが言う目標とは、ある『長期的』分析のタイムフレームでの年平均2%(の物価上昇率)だ。
ニュースフラッシュ:
CPI(上昇率)の平均は過去5年で2.7%、30年で2.4%、50年で3.9%だ。

ガンドラック氏が17日ツイートした。

分析の期間や除外項目を弄り回し、インフレは高くないと強弁を続ける中央銀行を嗤ったものだ。
庶民が実感するインフレはコアCPIのように食料やエネルギーを除外したものではない。
過去にデフレやディスインフレがあったからといって、平均をとって今後も高インフレに耐えないといけない、というものでもあるまい。

ガンドラック氏はインフレの実感をこうツイートしている。

「先週末は1ガロン5ドル26セントもした。
看板に1ガロン6ドルと表示しているスタンドもあった。」

1ガロンあたり5.26ドルは1リットルあたりに換算すると約133円。
日本と比べれば安く感じられるが、車社会の米国ではかなりの負担になる。
昨年のガソリン価格の底では1ガロンあたり約2ドルだった。
政権の人気が低下を続けるのも無理はない。

実はガンドラック氏はガソリン価格について10月25日にもツイートしている。
その時は4ドル85セントだった。
1月足らずで8%超上昇したことになる(月換算10%超)。
年2%の物価目標を掲げるFRBには、月10%のガソリン価格上昇を軽視する慣習がある。

ガンドラック氏は今月11日、現在の高インフレと遠くでつながっている内容をツイートをしている。

どうして経済学者や市場観察者は、世界で2番目に大きな経済を擁する中国をまだ『新興市場』国と呼ぶの?

この中国に対する疑問は、多くの人が共感するところだろう。
しかし、ガンドラック氏の意図は中国に対するものではないようだ。
むしろ、このツイートは米国、その財政・金融政策に対するものだったようだ。

考え方を変えると、もしも中国がまだ『新興』経済なら、世界の準備通貨としての米ドルの地位は失われる運命にある。


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