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【短信】構造的インフレが過小評価されている:ラリー・フィンク
2023年10月1日

ブラックロックのラリー・フィンク氏が、現在のインフレは構造的なものであり、米長期金利は5%以上に上昇すると予想している。


明言できるのは、今がメガ・サイクルの時代、多くの変遷の時代にあるということだ。

フィンク氏がベルリンで開催されたフォーラムで話した。
変遷の例としてデフレからインフレ、地政学的緊張、サプライチェーン分断などを挙げた。

フィンク氏は現在のインフレを「構造的インフレ」と呼び、経済・社会に「組み込まれている」と話している。
このため米10年債利回りは5%以上まで上昇すると予想した。

私はハイパーインフレのあった1970年代終わり、若き債券トレーダーだった。
1970年代のインフレと似ているとは思わないが、今ははるかに深い構造的インフレだ。
私たちは、地政学的な変化が構造的にインフレ的である点を過小評価している。

フィンク氏はダボス会議での経験に触れている。
さかんに「国家安全保障」が叫ばれ、しかもコストの議論はなかったという。
コストを顧みず何かに力が注がれれば、そのコストはどこかに付け回されることになる。

フィンク氏は米景気後退入りの時期について尋ねられると、ポイントをいくつか列挙した。

景気後退を考える上でのポイント:

  • 米住宅ローンは30年固定金利が多く、金利上昇の影響が出るのにラグがある。
  • 労働者不足解消のためには景気後退が必要かもしれない。
  • 米経済はまだ強い。
  • インフラ法、CHIPS法、インフレ抑制法が遅れて効いてくる。
  • それらがまた雇用を生み、金融引き締めが必要となるかもしれない。

フィンク氏は、次の景気後退が大きなものになるとは考えていないとしつつ、タイミングを話している。

これらが示唆するのは2025年の景気後退入りかもしれない。
近いうちの景気後退は予想していない。


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