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株式市場にカジノが参入した:ウォーレン・バフェット

ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイ株主総会 第11弾: ロビンフッド悪者論から始まって州が運営する宝くじの話題にまで発展している。


昨年、1年半前、カジノ・グループのとても大きな一部が株式市場に参入した。
彼らが顧客から手数料を受け取らないと言った時、所得の源泉をどうするのかと興味を抱いた。

バフェット氏が定時株主総会で、ロビンフッドなど小口投資家等を相手とする株取引アプリについてコメントを求められた。
同氏はこうしたプラットフォームについて違法・不道徳ではないとしたものの、前向きな評価をすることはなかった。
利用者の12-13%がオプション取引に用いていると紹介し、投資家を危うい道に誘い込んでいるのではないかと匂わせた。

「米国が成し遂げたことは概して立派なことだ。
実際、米企業は投資先・貯蓄先としてすばらしい。」

米企業・産業の将来に強い自信を有するバフェット氏は、ロビンフット等が米国株取引に役立つならば前向きに評価できると暗示する。
しかし、こうしたプラットフォームにはそれを超える要素がついている。

しかし、彼らはカジノのチップも提供している。
初めてお金を手にした人たちにカジノのチップを提供し、1日30、40、50回のトレードをさせ、手数料を課さないかわりにオーダーフローを販売する。
そうしたことが増えないよう願っている。

オーダーフローの販売については議会公聴会が開かれるなど疑問視する向きも多い。
建前はマーケットメークのための営みだが、それが結局は投資家にとってコスト高になっているのではないかとの疑いを抱く人も少なくない。
チャーリー・マンガー氏もその急先鋒だ。
株主総会でも、マンガー氏のロビンフッド批判が続いた。

「こうしたものが文明人や節度ある市民から投資を引き出すのはとても不快だ。
ひどく間違ったことだ。
人々にとって有害なものを売ることでお金を稼いではいけない。」

ここから、マンガー、バフェット両氏の少し熱の入った議論が続いた。

バフェット氏:
「しかし、州は宝くじを売っているじゃないか。」

マンガー氏:
「それも悪いことだ。
とても悪いことだ。
それが問題点なんだ。
そうしたことが社会的認知を受けつつある。
州はロビンフッドと同じように悪いんだ。」

バフェット氏:
「ある意味、州の方がもっと悪い。
州は(くじに)税を課しているから。」

マンガー氏:
「そうだね。」

バフェット氏:
「希望に税金をかけているんだ。」

マンガー氏:
「米国の州は、マフィアから宝くじの興行元を交代したんだ。
それが起こったことだ。
州はマフィアを追い出し、その仕事を取った。
これでは政府に対して誇りを持てない。」

マンガー氏は何事にも厳しい。
両氏ともに思想的に中道と呼ぶべきだろうが、マンガー氏は保守、バフェット氏はプログレッシブの傾向がある。
そう思うと、時々見せる二人の意見の相違も理解しやすい。

それでも理解しがたいのは、マフィアから興行を取り上げたり、くじに税金を課したりすることを悪いと考える点だ。
マフィアの資金源を断つのはいいことだろうし、公営のくじやギャンブルから税収を得るのは珍しいことではない。
国の齢、歴史にもよるのだろう。
時としてバフェット氏が漏らすアウトローな経験・発言がそれを垣間見せる。

「私が子供だった時、父は議員をやっていて、議員会館にはノミ屋がいたもんだ。」


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