シタデルのケン・グリフィン氏が、今年の米市場を上出来と評価する一方、今後の経済・市場についてやや慎重な見通しを語った。
今年はこれまで、特に実質金利が上昇したことを考えれば、とても良い年だ。
グリフィン氏がCNBCで年初からの米市場についてコメントした。
実質・名目金利とも上昇する中で株高となっている点を強調している。
米実質金利は約2%に
米名目金利は4%超
実質金利2%というのは、リーマン危機時を除けば住宅バブルの頃以来だ。
債券がこうした高い金利を提供しても、株式が買われている。
グリフィン氏は「とても興味深い年」と話す一方、継続するか心配もしている。
1つの理由は、現在の市場を支えている要因の1つがAIブームであるためだという。
「この上昇が続くと信じたいが、少し心配だ。
(野球で言うと)この上昇の7回または8回ぐらいなのではないか。」
米景気についてはソフト・ランディングの可能性を否定しないものの、慎重なトーンで話している。
利上げが経済に効果を及ぼすまでに1-2年ほどかかる。・・・
今、利上げの影響が効き始めているところだ。