ヘイマン・キャピタルのカイル・バス氏が、現状の米国株市場の水準についてコメントし、自身の投資ポジションに言及している。
1つ目は流動性、2つ目は資本の金額だ。
社債、ETF、銀行ローン、シニアローンの買入れが行われ、すべて買い入れるかのようだった。
今ではFRBのバランスシートは7兆ドル近い。
これが現在の株価の理由だ。
バス氏がCNBCで、現状の米国株市場の水準について要因分析した。
財政政策にも触れているが、やはり金融政策が大きいとのニュアンスになっている。
同氏は急激なFRBバランスシート拡大を「異常」と形容した。
バス氏はもう1つ株価を引き戻した要因があるという。
医療面で早期に進展があるとのやや楽観的な市場の織り込みだ。
年末までにワクチンができることを願い、有効な薬が見つかることを願っている。
もしもこれが実現するなら、現状のバリュエーションは妥当なものといえる。
実現しないなら、市場は大きく上げすぎている
バス氏は、市場の前提が決まった将来ではないものの、十分に可能性があると示唆する。
西側諸国がワクチン開発に最大限のリソースを投じ、すでに進展を見せるチームも見られているからだ。
バス氏は投資環境について「慎重に楽観している」と話す。
運用ポートフォリオは、自身の政治的信条をそのまま映すかのようだ。
米国を愛し、中国を憎む。
米国をロング。
中国とつながりの深い世界の苦境を見込んで、東南アジアの銀行システムにレバレッジをかけている。
米国をロングし、東南アジアをショートしている。