ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイの年次総会第6弾: バフェット氏によるこの1年の投資環境。
これを紹介しておかないと、米市場の実像を見失いかねない。
私たちが何も(大口投資を)しなかった理由は、魅力的なものがなかったからだ。
目立った大口投資案件がなかったこの1年をバフェット氏が振り返った(CNBC)。
このバリュー投資家にとって「魅力的」とは、すばらしい企業であり、すばらしい経営陣であり、お買い得な値段であるということだろう。
手元資金が過去最高の1,370億ドル(14兆円超、3月末)に積み上がった理由は、ダウンサイド・リスクに備えるためでもあったろうが、バークシャーをして投資難が続いているためでもあるのだろう。
しかし、齢89歳の投資家の闘志は微塵も揺らいでいない。
バークシャー年次総会は2日土曜日に開催されたが、いつでも投資のスタンバイはできているようだ。
揚げ足を取りたくても、カッコよすぎてとてもかなわない。
私たちは大きなことをやりたいと考えている。
月曜の朝に300、400、500億ドル(約3.3-5.5兆円)の案件を持ってきてくれて、もしも本当に好きなものなら投資するよ。
バフェット氏の投資活動がしばしば国家の財政出動に喩えられるゆえんである。