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Blackstone 【短信】最近の弱い経済データの読み方:ブラックストーン
2021年9月30日

ブラックストーンのジョー・ザイドル氏が、経済の先行きはまだ楽観すべきだとして、シクリカルな資産を選好すべきと述べている。


労働市場、世界のサプライチェーン、中国経済の鈍化、コロナウィルスなど、心配すべき問題のある分野がある。
しかし、私は、ワクチン普及や米消費により、経済回復の基本的強さは継続していると考えている。

ザイドル氏が顧客向け書簡で、丁寧にリスク要因を説明しつつ楽観的な見通しを述べている。
最近出てきた経済鈍化を示すデータは経済回復が脱線するというよりは、さらなる回復へのスピード調整ととらえるべきという。
楽観する理由としてワクチン接種進展、増加した家計貯蓄、設備投資の持ち直しを挙げ、シクリカルな資産クラスを奨めている。

ザイドル氏は2つの観点から投資の狙いどころを説明する。

  • さらなる実体経済の回復が見込まれる:
    住宅や付随する財・サービス、米製造業、コモディティ生産者、エネルギー企業、Eコマース。
  • テーパリングと財政政策で金利は上昇へ:
    金融株、短いデュレーションまたは変動金利の資産、不動産。

ザイドル氏は、最近の弱いデータをどう解釈するかが重要な分かれ道になると書いている。
同氏の見方は、経済はまだ上向きという解釈だ。

この見方は、最近の弱いデータに真っ向から反対するものだが、経済回復の開始を終えたことで、実体経済の高い水準の活動が見えにくくなり、『期待はずれ』のデータにばかり目がいっているように思う。
スタグフレーション懸念が見出しを飾り続けるかもしれないが、現在は消費と企業投資のサイクルの初期である可能性が高く、実体経済・実物資産の恩恵をうける企業の趨勢的アウトパフォームをもたらすだろう。


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