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【短信】景気後退の低コストなヘッジは円買い:JPモルガン
2019年10月10日

JPモルガンが、景気後退は差し迫っていないとしながら、景気後退のヘッジ手段として円買いを奨めている。


これ(円買い)は、グローバル・マクロの中でほとんど唯一の低コストの景気後退へのヘッジ手段だ。

JPモルガンのポール・メジェッシ氏のレポートをBloombergが伝えている。
同氏の主なコメントは次の通り:

実質実効レートが20年平均より15%安く、米ドルやスイス・フランより割安。
GPIFの外債投資拡大は逆風(円安要因となりうる)。
豪ドル・NZドルなど「低成長出遅れ組」をアウトパフォームすると予想。
円相場はG10や新興国市場の通貨の中で、米国債利回りとの負の相関が最も大きい通貨。
米ドル 米経済に成長懸念が生じると安くなる傾向.
0.25%ポイントの米成長率低下でドルは0.9%低下する傾向。
同程度の世界経済鈍化では、ドルは同程度上昇する傾向。

JPモルガンは円/ユーロ、円/豪ドル、円/NZドルの主にオプションによる買い持ちを継続する予定だという。
これが成功するのなら、逆のポジション、例えばユーロ・豪ドル・NZドルの外債・外貨定期を保有する日本人は逆にやられてしまうことになる。
特に豪ドル・NZドルは、以前は日本人のお気に入りの外貨投資先だった。

米ドル(青)と円(赤)の実質実効為替レート
米ドル(青)と円(赤)の実質実効為替レート

円が有効な景気後退のヘッジ手段との見方は市場で一般的になってきた。
ゴールドマン・サックスも、金投資などまで含めた上で、円のコール・オプションがヘッジ手段として有効と指摘している。


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