投資

【短信】政府・中銀がもたらす最後の上げ:ジム・ロジャーズ
2020年4月19日

ジム・ロジャーズ氏が、今後の市場動向を占い、従前どおり、危機前の《最後のひと上げ》を予想している。


歴史上これほど金利が低いことはなかったし、マイナスの国さえある。
これが今逆転を始めている。
1週間で反転するわけではないが、これはいつか私たち全員にのしかかってくる。

ロジャーズ氏が15日、英NTreeでのウェビナーで、金利上昇を予想した。
このウェビナーはコモディティと中国に関心の中心があったようだ。
とりわけコモディティ(農産品や金など)の将来性をアピールするような内容になっている。
その中でロジャーズ氏は

今後数年で金利がかなり上昇すると予想している。

と話す。
これまで資産価格は超長期の金利低下という追い風を受けてきた。
反転すれば今度は逆風に変わるというのだ。
それが、従来からロジャーズ氏が予想する「人生最悪の弱気相場」の一因となるのだろう。

もっとも、ロジャーズ氏は、相場が一直線に動くとは考えていない。
金利上昇も山あり谷ありで進むという。
そこに《最後のひと上げ》の可能性が出てくる。

市場の悪化にしたがい、みんな米政府に助けを求めることになると予想している。
中央銀行の人間は学者や官僚ばかりで、何も知らない。
彼らはパニックに陥り、何か市場救済策を行おうとする。
市場は上昇するが、それが最後の上昇になるだろう。

ロジャーズ氏は、こうしたシナリオを過去数年言い続けている。
奇しくもコロナ・ショックでこれが実現するかもしれない。
最近、同氏の主張の中でウェイトを上げてきているのが《最後のひと上げ》だ。

政府が大胆な弥縫策を講じるほどに、コロナ・ショック小康時の上げが大きくなるとの観測は市場に広く見られる。
それが最近の市場の上昇を支えている1つの要因だろう。
この観測が実現する保証はどこにもないが、ともかくそういう思惑が一時、市場を大崩れから救っているのだ。


-投資
-, , ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。