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【短信】投機で勝つためのからくり:ジョージ・ソロス
2020年5月11日

近年、投資の第一線から身を引きフィランソロピー活動に専念しているジョージ・ソロス氏が、珍しく投資・投機について触れている。


「これ(コロナ・ショック)は私の人生で最大の危機だ。
コロナウィルスは多くの人の生活をめちゃくちゃにした。
この危機で、私たちの文明の存続が脅かされている。」

ソロス氏が独Die Augsburger Allgemeineインタビューで、コロナ・ショックへの危機感をあらわにした。
同氏は第1次世界大戦終期の1918年にパンデミックを引き起こしたスペイン風邪に言及。
同パンデミックには3度の波があり、第2波で特に多くの人々が命を落とした点を紹介した。
第1波にピークアウトの兆しが見えても警戒を解くべきでないと暗示したものと思われる。

このインタビューでソロス氏は、再び投機の世界に戻る可能性について遠まわしに尋ねられている。
同氏は、市場での活動を「過去のこと」と受け流したが、同時に市場で勝つための「からくり」をネタばらししている。

最も重要なのは、市場が合理的に行動すると考えないことだ。
人間と同様、市場も完全ではない。・・・
(市場の)プレーヤーは、私たちより多く知っているわけではない。

ソロス氏は、投資家も市場も常に間違えうるという。
これがコロナ・ショックでも見られたとし、暗に市場の動きが不合理だったと指摘した。
そもそも市場参加者の知識が、それ以外の人より際立って多いわけでもないと見切っている。

人間とは毎日絶望と希望の間を言ったり来たりするものだ。
市場も同じように揺れ動く。


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